身体を整える
「鼻息微かに痛じ,身相既に調えて,欠気一息し,左右揺振して,兀兀として坐定して,箇の不思量底を思量せよ。」
『普勧坐禅儀』に出てくる坐禅の際の身体の整え方。
最近,坐る時に「左右揺振して(左右に身体をゆすって)」ということがなんとなく気になっていた。
これまで,漠然と,お決まりのように左右揺振していたのだけれど,なんかこれって違うんじゃない?という感じがして。
たとえてみると,左右に揺する時,仙骨を固定してメトロノームみたいに揺する感じ…なーんかそうじゃないよね。
と思いはじめたのも,「整体」(韓氏意拳用語です)ということを最近よく考えているからかもしれない。
「こんな風に左右揺振して整体された状態になる?」と自分に問ってみて,やっぱりヘンだと思い,メトロノーム的な左右揺振をやめにする。
というわけで,ここ数日はちょっと違う感じで左右揺振してみる。
ん…これってどんな感じの左右揺振だろう…?たとえるなら,ソフトクリームかな。
ソフトクリームを絞り出しながら,カップにくるくると円を描きながら何層も重ねて行く感じ。最後にピンとクリームの角が立つようにする。(なーんて,ソフトクリームなんてほとんど作ったことはないので,ほとんど単なるイメージです…(^^;)ゞ)。
明らかに,メトロノーム的左右揺振よりはソフトクリーム的左右揺振の方が,「兀兀として坐定する(坐を安定せしめてから,不動の姿勢となる)」という状態には近い感じがする。
たぶん「兀兀坐定」は「整体」された状態なんだろうな…。
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