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2012年10月27日 (土)

線の引きどころ。

ちょっと前から,エノキダケや大根やらサツマイモの天日干しを始めた。

朝起きて,絶好のお天気の日など,なんて天日干し日和なんだと嬉しくなる。

更待何時」という『典座教訓』の一節が頭に浮かぶ。

お日様の加減と干し具合を見ながら,干しているものを裏返したり位置を変えたり…。

そんなことを日々していると,ふと…

あ…道元禅師と用典座のやりとりの下りの大切なところは,

道元禅師:「如何不使行者人工」(そんな歳で,何故典座の下役や雇い人にさせないのか)
用典座 :「佗不是吾更待何時」(他人のしたことは,自分がしたことにはならない)
道元禅師:「老人家如法也。天日且恁熱。如何恁地」(その通りであるが,なぜ陽射しも熱いのに,なぜこのようことをするのか)
用典座 :「更待何時」(今(干すのに最適の時間)でなくて,いつやろうというのか)

ではないのだな…と分かる。

68歳にもなる用という老典座が,敷瓦が焼け付くほどの炎天下で笠も被らず海藻を干していた。 (手携竹杖。頭無片笠。天日熱。地甎熱。汗流徘徊。勵力晒苔。稍見苦辛。背骨如弓。龍眉似鶴。)

ここなんだな…。
Zen_shoku20121027

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