櫛谷宗則さん編集の『共に育つ』第19号が発行されました。
内山興正老師のお弟子さんで老師の著作の編集もされている櫛谷宗則さんが2年に一度発行されている『共に育つ』の第19号が発行されました。
申し込みは,下記の住所におハガキで櫛谷宗則さんまで。
折り返し,冊子と振替用紙が届きますので,冊子代500円と送料を振り込んで下さい。
〒959-1835 新潟県五泉市今泉1331
櫛谷宗則 宛
共に育つ 第19号 〜目次〜
若き日の思索 ……… 内山興正 2
絶望の光の彼方 ……… 須賀智哉 15
《パラダイス》作ってます ……… 長山雅世 24
匝地漫天 ……… 櫛谷みゆき 30
あるとないのあいだ ……… 加嶋牧史 35
鬼娘介護日記 ……… 生田栄子 44
老いの現実を生きる ……… 大薮利男 53
独居老人 つぶやく ……… 佐藤信光 57
出会うところに「わたし」を問い続ける ……… 曽余田順子 63
お念仏に育てられ ……… 松本曜一 70
念仏せんとや生まれけん ……… 荒木半次 75
自由であることの可能性 ……… 虫賀宗博 81
とんぼ返り ……… 北村雅美 87
坐禅からよむ現成公案(一) ……… 櫛谷宗則 93
編集後記 ……… 100
◯編集後記◯
田んぼ道の散歩でも、白鳥に出逢わなくなりました。みなシベリアへ帰ったのでしょう。フキノトウが顔を出し、大地もゆっくり動き始め、人間のあらゆる現実を呑み込んで、時は静かに過ぎていきます。
二年間のご無沙汰でしたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
人は誰でも生きる困難に出逢います。しかしそれを超えていく力が、何ものにも汚されない力が、一人ひとりに授けられています。それを今号すべての文から感じました。これらの文は、何度も自身に問いかけ、また問いかけて生まれた文です。地に倒れながら、盛り返し盛り返して、地によって生きた、いのちの息吹です。祈りです。
祈りとは何かのためとか、何かを願うことではなく、この私の一日一日がただ思いの息(や)んだ光のなかに生かされていたこと。思いは息まないまま、ただ息んだ世界に透徹されていることです。偉い話でもなく、快挙やイイ話でもない、今ここ誰でもがしている一息一息が、これ以上ない快挙である−−何ともない深いよさ、そこからの言葉です。
この本を手に取って頂いたご縁を大切に深くし、すべてに目を通して頂けましたら嬉しいです。皆様、どうぞお元気で!
(櫛谷宗則)
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